酵素の種類
酵素は約20種類のタンパク質からできている高分子物質で、種類は約3,000〜5,000ほどあり、その多くは腸で毎日合成されていますが、酵素は大きく「体内酵素」と「食物酵素」の2種類に分けることができ、体内酵素(の1つである消化酵素)には、でんぷんを消化するアミラーゼ、脂肪を消化するリパーゼ、タンパク質を消化するペプシンなどがあります。
また、食物酵素は体内で作られる体内酵素を助ける酵素で、食物から摂取する酵素のことを言います。具体的な種類としては、たとえば生野菜、果物、刺身、寿司などの生ものや、醤油、味噌、酢、酒、納豆、漬物、チーズのような発酵食品があります。
酵素は、食品添加物や農薬、環境ホルモン、欧米型食生活、過食などにより不足してしまいますが、酵素が不足すると、基礎代謝が下がり脂肪が燃えにくくなるため、肥満、メタボリックシンドローム、ガンへと移行する原因の一つになる可能性があります。また、消化・吸収、排泄などがうまく働かない要因にもなっているので、酵素不足を避けるために農薬や食品添加物が極力除かれた食べ物を選び過食も避け、代わりに果物や生野菜、発酵食品(納豆やチーズなど)などの食物酵素を摂取して体内酵素を補うことが大切になります。そして、これらの対処法が、結果的に第2の脳と呼ばれる腸の中をキレイな状態に保つことにつながり、寿命の長さに影響を与えるテロメアの消費を防ぐことになるのです。
( ≫ テロメアとは? )
(参考文献: テロメア 生命の回数券 / 自由国民社,2017)