酵素と老化は腸内環境&腸内細菌で状況が分かる
老化とは、体内で物質の合成や分解、消化、排出、解毒などをサポートする酵素(エンザイム)の質・量・力が衰え、その結果体内が酸化することで細胞がダメージを受けた状態を言います。そのため、年齢相応の状態を維持するため、抗酸化物質に代表される酵素(エンザイム)を無駄に消耗せず、身体を酸化させないような食生活を送ることがポイントになります。
そこで酵素の質や量、パワーを良い状態に維持するために大切になるのが腸をキレイに保つ食事と生活習慣を送ることで、実年齢よりも老けて見える人ほど、腸が健康的ではない傾向にあります。腸がキレイであると、体内の酵素保有量が増加して免疫機能が向上し、長生きにつながるサイクルに入るということです。
また、見た目では特に皮膚に若さや老いの変化が確認しやすく、女性が気にするシミやシワ、たるみなどの皮膚の衰えは、実際に老化が進行している現れであることも多いといえます。そして、その皮膚の衰えを改善するためにも、まずは腸内をキレイにすることが必要になります。
腸が健康であれば、身体に必要な栄養素はきちんと吸収され、逆に身体が必要としない成分や腸内で生じた毒素は便として排出されます。しかし、腸の状態が悪い場合は、栄養素が充分吸収されないだけでなく、便秘によって行き場を失った毒素が血液中に入り込み、血管を通じて全身の皮膚汗腺から体外に出ようとするため、皮膚にダメージを与えることになります。
たとえば、アレルギー物質を含む食物を食べることで生じるアトピー性皮膚炎が、腸内をキレイにすることで治癒するという例が多数ありますが、腸と皮膚の状態に相関関係がある良い例ではないかと思います。
一方、腸をキレイにする方法以外で酵素(エンザイム)の質や量、パワーを高めるためには、生きている間に実現したい夢や誰かの役に立ちたいという想い、あるいは恋愛するなど心理的な強いモチベーションを持つことが有効と言われています。これらの感情は、腸内を副交感神経優位のリラックスした状態に持っていくため、腸の働きを活性化して酵素(エンザイム)の体内保有量を健康的に維持するようです。
(参考文献: 病気にならない生き方3 若返り編 / サンマーク出版,2007)