酵素と食事,食べ物,栄養

人間の身体は、病気にならないように、何重もの防御システムや免疫システムに守られています。そして、身体に良くない食べ物を食べたり、睡眠不足や運動不足、喫煙が多い人であっても、ある程度であれば身体は悪いものを処理して、健康を維持するように努めます。

 
しかし、不自然な食事や生活習慣が長期間にわたって蓄積されると、体内の防御システムや免疫システムが有効に働かず病気になる可能性を高めてしまいます。身体に入り込んだこれらのいわゆる毒要素が多い人ほど、酵素の消費量が多くなり、結果として健康の維持に必要な酵素(エンザイム)が不足して病気になる確率が上がってしまうのです。

 
そのため、私たちが病気にならない生活を送るためには、身体が解毒しなくても良いような食事や、身体に入り込んだ毒要素を体外へ排出するような生活習慣を取り入れて、体内の酵素の量を維持することがポイントになります。

 

それでは、具体的にどのようにして酵素の量を増やして身体の中で活性化させることができるのかというと、大きく2つの方法に分けられます。1つは酵素をたくさん含んだ食べ物を食べて細胞内に取り入れること、2つ目は腸内環境をキレイに保つことで腸内の常在菌が酵素を作ることです。

 
* 腸の運動を活性化するために、極力ストレスを感じない生活を送って副交感神経優位の生活を送ることも大切です。

 
ここでは、1つ目の酵素の量を増やして活性化させる食事や食べ物について述べますが、最初に逆の酵素を消耗しやすい食べ物として挙げられるのが動物食です。

 
動物食を継続して食べ続けることで、本来pH7.4の弱アルカリ性の体内が酸性に傾いていきます。この時pHバランスを調整して元に戻そうと、体内の酵素のほか、骨や歯に含まれるカルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが多く使われるようになります。

 
また、動物食は野菜や果物のように食物繊維を含まないため、食べた後に便が体内に詰まりやすく、腸内で大量の毒素を生み出しやすいという特徴があります。この状況が続くと、腸内環境は悪玉菌が多くなり、その結果ガンやポリープなどの疾患を作り出しやすくなるのです。さらに、動物食の脂が酸化することで、体内に大量の活性酸素(フリーラジカル)が発生してしまいます。

 
これらの状況を打破して、体内に多くの酵素を取り入れるために、上記の動物食(とくに脂肪)の摂取を少なくして、一方でミネラルを豊富に含む水や自然塩(市販の精製塩ではない)、海藻類、ビタミンやミネラルが多い生の野菜と果物を中心に食べるようにすると良いと考えられています。

 
ただし、人によって動物食の消化に適する胃腸を遺伝的に持っている人もいるので、基本的な一般知識としての参考程度に考えてみることをオススメします。
 

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